園長だより

体験学習の効果

 今年度の作品展は三日間にわたって開催した。三密を避けるために参観者を分散するためである。職員や子どもたちは、それに向けて創意工夫を凝らして作品造りに取り組んだ。

各クラス担任は作品展の見どころを保護者に紹介したこともあってか、多くの保護者に参観にいらしていただいた。ありがとうございました。今年度は今までの保育参観を中止していましたので、気になっていました。

Aクラスの作品は、サツマイモを紙で作っていた。それには、先日のサツマイモ堀りの体験が活きていると感心した。掘った時の子どもたちの驚きと喜びと歓声の場面がよみがえってきた。おのおのが作ったサツマイモは、同じような大きさや形ではなく、太くごつごつしたものがあったり、細長いものがあったりさまざまで、どのサツマイモも生き生きと表現されていた。

この体験は、パソコン等では得られないもので、自らが実際にサツマイモを掘り、それに触れた感触は、小学校に行ってからの「自ら学び、自ら考え、実行する」基ととなり、先行経験として活かされるだろうと思った。

  令和2年10月30日 園長 坂本信行