園長だより

新年度のスタート

 4月から園長となりました津川哲二と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 保育部の入園を祝う会、幼稚園部の第一学期始業式、そして入園式と続きと盛岡幼稚園の一年間が始まりました。子どもたちにとって この時期はお家の方から初めて離れたり、進級によって保育室や担任の先生が変わったりと期待と緊張がともなう何日間かになっていると思います。ご家庭での励まし、応援もお願いいたします。

 園門から入って園庭右側の一本の木が黄色い小さな花をたくさんつけています。サンシュユという木なそうです。黄色い花は春が来たことを感じさせて嬉しくなります。あたたかくなり、陽気に誘われて園庭で元気に走り回る子が多くなりました。ベンチで向き合って座り微笑みながら話し込んでいる子。元気に走り回り滑り台、のぼり棒といろんな遊具に挑戦していた子はちょっとの間にグループになって走り回っています。ボールをサッカーゴールにたまたまいた女の子二人にシュートする子、あうんの呼吸でボールを止め、笑顔で蹴り返している子。地べたに座り、砂場の砂を食材に見立てて「ままごと」遊びをはじめ、それを笑いあいながら美味しそうに食べるふりをしている子。

 遊びの中で、会話が弾んだり、仲間が増えたり、遊びの幅が広がったりと、子どもたちの新しい世界が拓けていきます。 子どもたちの成長に期待です。

 

令和6年4月11日 園長 津川哲二 

 

不易と流行

不易と流行(新年度の運営方針)

  運営方針の検討を行っている。その際、いつも気になるのは現在の社会情勢である。世界は今、社会の在り方がソサエティ5.0への移行期で急激に変化しつつあり、予測困難な時代とも言われている。私などは、現在の4.0の情報化社会にも対応できないのに、さらに進んでAIを駆使した社会になり、教育にもそれに対応する資質や能力が求められている。そのような状況下ではあるが、乳幼児の教育・保育を担う私たちは、園児が将来望ましい人間として成長できるように、その基盤つくりとして知・徳・体を一体として育むことが大事ではなかろうか。そのためには、自然や人やものとの関わり(活動・遊び)を通して得られる学びを重視したいと考えている。でもいつかの時代には、調和ある人間形成の土台づくりも変わるかもしれない。

令和6年3月5日 園長 坂本信行  

園訓「つねによろこぶべし」

園訓「つねによろこぶべし」

  当園の園訓は「つねによろこぶべし いつもにこにこ」である。「常に喜ぶべし」は、新約聖書テサロニケ第一の手紙5章16節のことばである。これを園児に分かりやすいような行動指針として「いつもニコニコ」を付け加えている。

  園児にとってこの園訓はふさわしい。2月の誕生会でこれを取り上げ、いつもにこにこしているとお友達が寄ってきて楽しい生活ができますが、逆にいつも怒っているとお友達は逃げていき寂しい生活になります。17日保護者による卒園を祝う会が行われ、園長の話で、「常に喜ぶべし」に続いて聖書には「全てのことに感謝しなさい」と書かれていることを紹介し、子ども達に卒園できるこの機会にお世話になった多くの方々に感謝のお礼を言いましょうと呼び掛けた。ありがとうは魔法のことばです。

            令和6年2月22日 園長坂本信行

子どもは風の子

子どもは風の子

 2月になったとたんめっきり日差しが強くなってきた。しかし、「春は名のみの」で、風は強くそして寒く、路行く大人は身をかがめて歩いている。

 そんな中で、子どもたちは大きな歓声をあげ、外で走り回って遊んでいる。路行く人は風に飛ばされないように足早に歩いているが、子どもたちはそんなことを気にしないで、大型遊具の風車が勢い良く回っているようにそれに負けじと友達を追いかけたり、逃げたりしている。子どもは「風の子」そのものだ。

 私は、「谷のうぐいす 歌は思えど 時にあらずと声もたてず」と、部屋の窓から眺めているばかりである。

    令和6年2月1日