園長だより

おとのはなびら

おとのはなびら

 今日(2月3日)は、朝から子どもたちの楽しい情報をたくさんいただいた。昨日が節分で今日が立春なので、なんか急に日差しが強くなったみたいで、私の心を明るくしてくれた。

その1、朝に幼稚園に来たら、玄関で「鮭の赤ちゃんが隅でぐちゃぐちゃいる」と教えてくれた。「どれどれ」と言って水槽を覗いたら隅で頭を寄せ合っていた。「よく見たね」と言ったら「うん」と明るい返事をいただいた。「ぐちゃぐちゃ」の表現がうれしかった。

その2、卒園生から次のようなお手紙をいただいた。

   おとのはなびら

ピアノのおとにいろがついたらポロン

ピアノがなるたびにポロン

ピアノがなるたびにおとのはなびら

へやにあふれて にわにあふれて

おとのかだんを、つくるかしら

 あたたかい心があふれている詩で、それが立春にいただいたのでなおさら私にも春の花びらがあふれてきた。そして、彼のいつも目を細めてにこにこしている姿が目に浮かんできた。すぐに返事を書いた。

その3、「園長先生と話をしたい」と言って職員室に入ってきた。「今日お母さんと来た」と言ってほほえんでいる。きっと楽しいことがあったのだろう。たったそれだけの話であったが、にこにこしてもどっていった。

  令和3年2月12日  園長 坂本信行