園長だより

またきてね、まってるから

「またきてね、まってるから」    

保育部の登降園の出入り口は、工事のため雨漏りがあり足場が悪く正面玄関を使っている。そんな事情があって、保育部の園児の帰る様子を知る機会となった。いちごクラスのKさんが帰るとき、保育室から「また来てね、待ってるから」と大きな明るい男の子の声がした。いちごクラスなので2歳か3歳である。3歳になれば、ほとんどの日常会話が可能になる。この年齢の「言葉」の目標は、自分の気持ちを相手の人に言葉で伝えることができるである。そのような意味で、順調に育っている。

「また来てね、待ってるから」と明るい声で挨拶できた子の心の内は、「今日も楽しい生活ができた。満足した生活ができた。明日も遊ぼうね。」という気持ちが込められているのだろう。その裏には担任の適切な取り組みがあったのだろう。他の人との関わりで必要な言葉のやりとりができるのは、集団生活の良さである。きっとその子は明日も喜んで登園するだろう。

令4年8月24日 坂本信行