木の葉が落ちて
2022年12月02日
木の葉が落ちて
園庭の木の葉が落ちた。この時期になると一つの詩が頭に浮かぶ。それは相田みつをの「裸の木蓮」である。
裸の木蓮 相田みつを
いま庭の木蓮は裸です/枯葉一枚枝に残しておりません
余分なものはみんな落として/完全な裸です
しかしよく見ると/それぞれの枝の先に
固い蕾を一ツずつ/持っています
木蓮にとって/一番大事なもの
ただ一ツしっかりと/守りながら
冬の天を仰いで/キゼンと立っています
キゼンということばを/独占したかのように
裸の木蓮は/寒風の中に
ただ黙って立っています
当園にも木蓮がある。葉の落ちた枝の先に、一番大事なものをしっかり持って、寒風にキゼンと立っている。私にとって一番大事なものは何だろう。当園にとって一番大事しなければならないものは何か。