園長だより

タカサブロウ

ハキダメギク   

園裏の花壇にハキダメギクのようなものが咲いていた。花は小さい白い花で目ただないが、40㎝くらいの草丈が繁茂しているので目につきやすい。この花と初めて出会ったとき、図鑑で調べた時のことを思い出す。ハキダメギク。牧野万太郎の命名である。掃きだめのようなところに生えているからと説明があった。確かにそのような場所ではあったが、「掃きだめ」ではその花に失礼である。牧野らしくはないと思った。

裏の花壇に咲いている花をよく見ると、ハキダメギクとは違っていた。色や大きさは同じだが、花弁の形が違っていてタカサブロウだった。しかし、この花もハキダメギクと同じように花は小さくて目立たないが、私をしっかり見てと言わんばかりに花弁をしっかり開いて光っていた。

     令和5年10月16日 園長 坂本信行