園長だより

こいのぼり掲揚に込められた思い

 4月26日、県庁前広場での「こいのぼり掲揚式」にAクラスの子どもたちが参加し、知事と一緒に大きなこいのぼりを青空高く揚げました。その後、ポンポンを元気に振りながら「フレ・フレ・フレ」のダンスを披露した29名は笑顔いっぱい。大きな事をやり終えたという満足感にあふれていました。

 「こどもの日」からの一週間は「児童福祉」の理念や制度の周知を図るために設けられた「こどもまんなか児童福祉週間」となっています。国や県・市は社会の大切な一員である子どもたちが健やかに、夢と希望をもち、たくましく育っていける社会を創り上げるために様々な施策を進めています。「こいのぼり掲揚式」はこの週間の理解啓発の一環として行われています。

  わが国の子どもたちや家庭を取り巻く環境は解決すべき課題がまだまだ多いことも事実です。あらためて皆さんと共にあるべき姿を求め、考えていきたいものです。

  過日、担当する子どもたちの様子を記した先生のメモ書きの中の『園庭でアリ探しに夢中なAさんとBさん、(巣穴をみつけ)「石を入れたら痛いかもね」と葉っぱを入れたり逃がしてあげたりしていました。』という一文に目が留まりました。自分たちが今やろうとしていることが、足元のことばが通じない小さな小さなアリにとってどんなことかなと思いを寄せる優しい気持ちと仕草に心底嬉しくなりました。

  連休の後半がスタートします。子どもたちと過ごす時間も多くなることと思います。親子で楽しく、そして、わが子の良さをたくさん見つけられる4日間となることを願っています。

  県庁前の子どもたちが掲げたこいのぼりは11日(日)まで大空を泳ぎます。園庭のこいのぼりも子どもたちの健やかな成長を願って泳いでいます。

 

令和6年4月30日 園長 津川哲二