手は放しても 目は離しません
2024年06月21日
保育部懇談会、幼稚部の保育参観・懇談会が過日で終わりました。 幼稚部では親子で登園しそのまま午前中を一緒に過ごし一緒に降園という姿が見られました。 同じ時間帯に同じクラスの親子が登園となりましたから、いつもの登園風景とは異なり玄関前は笑顔と会話が広がり賑やかな雰囲気でした。
子どもたちの普段の姿を園庭での遊びの様子から見ていただきました。 思いっきり駆け回る子、砂場で山を作ったり穴を掘ったりする子、枕木クライミングをよじ登る子、大型遊具の滑り棒から地面に降りる子、砂でままごと遊びをする子、地面を見つめキラキラした石を探す子等々決して広くない園庭で思い思いの遊びが展開されています。 自由にのびのびと遊ぶ子どもの姿から普段とはちょっと違った一面を見ることができたのではと思います。
日を挟んで年齢が異なるBとAのクラスの園庭での遊びの様子を見ました。 親御さんの動きが微妙に異なっていることに気が付きました。 子どもたちと一緒に砂場に入ったり、しゃがみこんで石探しに参加したりする姿など、子どもと遊ぶ姿が多く見られたのはBクラスでした。 枕木クライミングでは体に手は触れないのですが、何かあったらすぐ支えるという態勢をとりつつ見守る姿、大型遊具の滑り棒から地面に降りる子には、受け止めるからねと手を広げる姿が見られました。 体の動きや危険回避能力がまだ十分ではないBクラスの子どもたちには当然の対応と考えます。
一方Aクラスでは同じような遊びを子どもたちが展開するのですが、わが子の動きや関わりの様子を見つめつつ徐々に子どもたちの中に入り一緒に遊ぶという感じでした。 滑り棒や枕木クライミングを楽しむ子も多いのですが、「任せるぞ!」 というような感じで見つめています。 一人ひとりの成長によって子どもへの手助けの度合いを徐々に減らしていく姿勢のように感じました。
Bクラス、Aクラスの親御さんの姿を見て大切なことだと改めて感じたところです。
「手は離していくけれど、目は離さない」 子どもへの変わらぬ愛情を持ちつつ、できるようになったことは少しずつ自分で歩みを進めて欲しい という親の思いを感じた保育参観でした。
今、園庭は水遊びで泥んこになった子どもたちが大喜びです。
今日は「夏至」 夏本番の雰囲気です。
令和6年6月21日 園長 津川 哲二