園長だより

様々な体験の中で五感を育てる

      園庭や歩道に広がる落葉に秋の深まりを感じます。

      幼稚園の作品展も「秋」をテーマに取り組みましたが如何だったでしょう。多くの保護者の方々に参観いただきありがとうございました。

     ふたばクラスからAクラスまでの子どもたちの作品は一つ一つが個性的であり、力強さに溢れています。学年進行によって成長していく姿が作品にも映し出されおり、ついつい見入ってしまいます。幼稚園での日々の遊びや体験、学びが作品の根底に流れていることを感じます。

     絵本のページをめくる楽しさ、達成感に溢れた運動会、秋の発見に出かけた歩き遠足や園外散歩、野菜やサツマイモを育て収穫し食すること等々の経験が作品に活かされています。子どもたちが育んできた「五感」を上手に活用していることも伝わってきます。  色づく秋の景色をよく見つめ眺め「視覚」、運動会などでの友達の歓声を聞き「聴覚」、木の実や土にまみれた芋の手触り感「触覚」、野菜や芋の香りや匂い「嗅覚」、食したときのおいしさ「味覚」等の五つの感覚を活用すると同時にそれを「ことば」で表し伝え確認し合うことで、物事をしっかりと記憶し経験として身につけていくと考えます。   その経験や記憶を呼び起こしての作品創りになっての今回の作品展と感じたところです。

 令和6年11月2日  園長 津川 哲二