小学校に進んだ子どもたちの学習から感じたこと
2025年06月15日
園庭を遊び回る子どもたちの服装もすっかり夏姿です。梅雨入りの報道がありましたから、外遊びに若干支障があるかも知れませんが、雨が降らなければ所狭しと遊びの輪がひろがるはずです。先生方が園庭に行事用の白いテントを一つ張りました。強い日差しを避ける場所を確保し、熱中症の予防に配慮したものです。テントの足には木製テーブルが補強用につけられていますが、子どもたちの自由な発想で、このテーブルをどんな遊びに活用するか楽しみです。
先日、卒園生が通う小学校の学校公開があり1年生の授業を中心に見てきました。「国語」は「ハスのつぼみ」の変化を読み解く説明文、「算数」は引き算の意味を学ぶ学習でした。どちらの教科も大きく掲げられた写真や絵を手がかりに「ねらい」を達成するものです。授業前は、元気な笑顔ではしゃいでいましたが、授業開始と同時に真剣な表情で先生の話や写真、絵に注目し、友達の発言に耳を傾け、挙手や発言もあり成長を感じ嬉しくなりました。
小学校でのこの日の学習を参観しながら、幼稚園での学びや体験が浮かんできました。保育部の時から色々な花や野菜を協力して育てたり、生長を観察したり、収穫物を数えたり分けたりしたこと。遊びの中で、積み木やおはじきなどを色分けしたり、個数を数えたり、みんなに配って「2個足りないね」「余るね」等の経験をしたこと。同時にそれぞれの家庭の中での日々の生活やスーパーでの買い物の中で「トマト3個もってきて」「ケーキが○○の分足りないね」等のそんな経験が今日の学習を支える土壌になっていると感じたところでした。幼稚園での話しことば中心のやりとりから、小学校での文字や数字を介して考えをより、明確にまとめ伝える学習につながっていくことを改めて感じたところです。
令和7年6月14日 園長 津川哲二