本園は、1907年(明治40年)に「私立盛岡幼稚園」として幼児教育のともし火をかかげ、盛岡市内丸に岩手県認可第1号の幼稚園誕生となりました。
当時、盛岡市にキリスト教宣教師として赴任されたタッピング師ご一家のご夫人ジュネビーブ・タッピング先生が初代園長となり、ご自宅を開放し創設されました。
以来、百数年の星霜を積み重ねておりますが、往時の創立者の幼児保育理念である、一人ひとりの個性を尊重し、子どもの主体的遊びや表現・労作活動を自然環境に恵まれたなかで伸び伸びと育成する、そして幼稚園での保育や育ちはご家庭との協同の営みである実績を、現在に継承しております。
近年、幼児を取り巻く環境変化が著しく、少子高齢化・人口減少や価値意識の多様化、核家族化の進行、女性の社会進出等により、平成27年度から子ども・子育て支援新制度が施行され、令和元年には幼児教育・保育の施設利用保護者負担の無償化が実施。更には令和5年4月に「こども家庭庁」の創設により、子どもの健やかな成長の環境づくり、家庭における子育て支援等の充実が一段と推進されることになりました。
当園としては、平成19年からの幼保連携型認定こども園の認可運営を継続する中で、幼児期における学校教育の充実振興が主体で、創設以来の建学の精神、理念を基本として、三歳未満児の養護と教育及び三歳以上児の教育・保育を総合的に提供する施設として安定した運営を堅持し、今後とも次代を担う子どもの最善の利益を守り、こどもまんなか社会の実現に向け努力する所存です。
これまでお寄せいただいたご支援、ご厚誼に感謝し、今後も変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。
盛岡幼稚園は、幼保連携型認定こども園です。0歳(6か月)から小学校就学前の子どもをお預かりしております。また、地域の子ども・子育て支援事業の一環として「未満児の集い(トトロハウス)」及び「子育て相談」事業も行っております。
本園の運営にあたっては、園の創立以来からの方針である保護者との協同の精神で教育・保育に当ってまいります。同時に、地域に支えられてきた幼稚園建学の精神を大事にしながらその歩みを継承してまいります。
変化が激しい今日、将来を担う子ども達には知的な認知能力の育成も大事となりますが、幼児期には、それと同時に予測がつきにくい将来の変化を受けとめられる「学びに向かうおうとする力・人間性」を育む非認知能力の育成の重要性も謳われています。当園では、幼児教育の要であり非認知能力の育成に深い関連をもつ「遊びが学び」を更に充実させるべく取り組んでまいります。
教育・保育に関わり変革すべきことには進取に取り組み、「不易と流行」を念頭に置きながら、より一層 知・徳・体の調和ある人格形成の基礎を培う場として、一人ひとりの発達や個性及び特性に配慮し、きめ細かい教育・保育活動に努めてまいります。
幼保連携型認定こども園は、小学校就学前の子どもに、幼児期の学校教育と、保育を要する乳児や幼児に対する保育所機能を一体的に提供する施設です。また、地域における全ての子育て家庭を対象に、子育て相談や親子の集い等の活動を行う機能を併せ持つ施設です。したがいまして当園では、生後6か月の乳児から就学前の幼児を預かっています。同時に子育て支援事業として、教育相談や「トトロハウス」と称して未就園児の親子教室を年間30回程度開催しています。詳しくはホームページ 子育て支援事業 の項をご覧ください。
当園で行います教育課程その他の教育及び保育の内容は、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」(内閣府・文科省・厚労省)に従って行います。
当園の利用に当たっては、盛岡市より子どもの認定(※)を受ける必要があります。詳しくは 入園案内 の項を参照してください。
※子どもの認定は次の通りです。
1号認定:満3歳以上で2号認定以外の子。
2号認定:満3歳以上で保護者の就労等で保育が必要な子。
3号認定:満3歳未満で保護者の就労等で保育が必要な子。
満3歳以上のお子さんに対して、学校(幼稚園)教育が行われます。幼児教育は、生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要な役割を担っています。家庭では味わえないいろいろな活動を仲間と一緒に経験する中で、社会性や自立性、主体性を身に付けさせながら、運動機能を高め、様々な事象に対して興味関心を示せるように援助しています。
当園では8時半から午後1時半までが教育の時間です。
満3歳未満のお子さん(3号認定)や満3歳以上のお子さんで午後1時半以降の保育が必要なお子さん(2号認定)に対しての保育です。
1号認定のお子さんに対しても午後の保育を希望するお子さんに対しては対応しています。