園長だより

新年のご挨拶

ネット依存症

 全日私幼連PTA新聞令和2年12月号に「ネット依存症」について特集が掲載された。久里浜医療センター院長で精神科医の樋口進院長である。今、小中学生にネット依存症の問題が急激に増えている。ゲームに依存して不登校や引きこもりの問題を引き起こしているのである。児童生徒がネット依存症に陥るパターンが書かれていた。みんなが持っているとか親との連絡のため等の理由により小学生からスマホを持たせる。スマホを持つと友達とのLINEのやりとりが始まり、中学生になると新しい友達とのやりとりに広がる。新聞ではネット依存になりやすい子供の共通点や予防策が紹介されていて、興味を持って読ませていただいた。予防は、幼児期からの対応が必要である。PTA新聞は保護者に配布しているので、お読みになった方もいらっしゃると思いますが今一度ご一読を勧めたい。

   令和2年12月25日 園長 坂本信行

マスク着用

 県内でもコロナ感染症陽性の方が急激に増えてきている。クラスターも発生している。また、最近では、PCR検査を受け陰性と判断された人が二度目の検査で陽性となった例があり陰性でも油断できない。

 盛岡市の指示で、保護者がPCR検査を受ける場合は子どもの登園を控えていただいている。保健所からもその家庭には登園の可否について指示があり、保護者もそのように対応していただいている。

 市中感染等も危惧されていることから、3歳以上の子どもたちにはマスク着用を呼び掛けている。

 先月まだ県内に感染症が広がらない時期に、職員を対象にしてコロナ感染症について意識調査を実施した。その結果、保護者には全員幼稚園が取り組んでいるいろいろな感染予防対策に対してご理解を示し、ご協力をいただいていると職員は捉えている。保護者の皆様方には改めて感謝申しあげます。

  令和2年12月11日 園長 坂本信行

落ち葉掃き

落ち葉掃き     

 落葉の季節である。園庭の落ち葉はきが職員の日課になっている。樹の種類が違うので落ち葉掃きも続く。さんしゅゆ、はなみずき、なつつばきと時期をずらして落ちてくる。今残っているのはコナラとメイプルレインボーである。

 落ち葉掃きの季節になるといつも二宮尊徳の「天道」と「人道」の教えが頭をかすめる。晩秋に葉が落ちるのは天道で自然のなせることでどうしようもない。恨んではならない。しかし、幼稚園は街中にある。落ちるままにしていれば近所にご迷惑になる。落ち葉を掃く必要がある。その落ち葉を掃くのが人道である。葉は日々休まず昼夜の区別なく落ちる。掃いても掃いても落ちる。しかしこれに心を煩わしたり、いらいらしたりしてはいけない。一日に一回掃いたら、あとは自然のままでよい。一時間ごとに何回も何回も掃く必要がないのである。つまり天道と人道の調和が大事であると。

 子どもたちの教育・保育にもこの「天道と人道の調和」のような考え方が大事ではなかろうかと常日頃考えている。子ども自身がもっている伸びようとする力とそれに対する適切な大人の関わりの調和が大事ではなかろうか。ほったらかしもいけないし、かまいすぎもいけない。時には我慢も必要である。

  令和2年11月27日 園長 坂本信行