園長だより

体験学習の効果

 今年度の作品展は三日間にわたって開催した。三密を避けるために参観者を分散するためである。職員や子どもたちは、それに向けて創意工夫を凝らして作品造りに取り組んだ。

各クラス担任は作品展の見どころを保護者に紹介したこともあってか、多くの保護者に参観にいらしていただいた。ありがとうございました。今年度は今までの保育参観を中止していましたので、気になっていました。

Aクラスの作品は、サツマイモを紙で作っていた。それには、先日のサツマイモ堀りの体験が活きていると感心した。掘った時の子どもたちの驚きと喜びと歓声の場面がよみがえってきた。おのおのが作ったサツマイモは、同じような大きさや形ではなく、太くごつごつしたものがあったり、細長いものがあったりさまざまで、どのサツマイモも生き生きと表現されていた。

この体験は、パソコン等では得られないもので、自らが実際にサツマイモを掘り、それに触れた感触は、小学校に行ってからの「自ら学び、自ら考え、実行する」基ととなり、先行経験として活かされるだろうと思った。

  令和2年10月30日 園長 坂本信行

子育ては楽しいですか

子育ては楽しいですか  

 最近若い女性の自殺のニュースが続き心配している。それが育児の悩みが関連しているようなのでなおさらである。昨年度、利用者アンケートを行った。アンケート内容の項目の一つに「子育ては楽しいですか」という問いを設けた。結果はホームページの事業報告に掲載しているが、「非常に楽しい」が32%、「楽しい」が61%、「負担である」が7%、「非常に負担である」が0%で、当園のご家庭では93%が「楽しい」であった。この結果に少し安堵した。その理由は、日本は先進諸外国に比べ、子育てを負担に感じている家庭が多いといわれている。確か諸外国では、「楽しい」との回答は、イギリスやフランスが70%台、アメリカが40%台、日本が20%台と記憶していて、日本は課題が多いと思っていたからである。

 確かに、子育てに年々父親の参加が認められるようになってきてはいるが、核家族化や母親の就労などが進行し、人との関わりが薄れて孤独な子育て「弧育」という新たな課題が生じ心配している。当園でも子育て相談に対応するよう職員に話しているので小さなことでも気軽に相談してください。

  令和2年10月9日 園長 坂本信行 

子どもをとりまく環境

子どもをとりまく環境   

 9月4日の岩手日報に「日本の子幸福度最低水準」という見出しで記事が掲載された。ユニセフ38カ国の調査で、その記事内容にショックを受けた。日本の子どもたちは身体的健康や経済的には恵まれているが、学校でのいじめや家庭内の不和などの理由で幸福度を感じていない子が多いという実態が報じられていた。

はぐ便り

 毎月、盛岡市家庭教育情報通信「はぐ便り」が届く。9月号に、「『弧育て』ってご存じですか?」という記事が記載されていた。「母子手帳」ならぬ「祖父母手帳」があることを知った。祖父母手帳の一部を紹介していた。「はぐ便り」は、本園の掲示板に拡大したものを掲示していますのでご覧ください。

令和2年9月25日 園長 坂本信行 

アゲハチョウのその後

アゲハの幼虫その後     

 幼虫は8月22日(土)か23日(日)にさなぎになったので9月4日か5日ごろに羽化するものと予想していたが、9月2日、朝、窓のさんで「さなぎ」になった一匹が体の色が変化し始め、網をかぶせた。9時ごろ覗いたら、めでたく羽化していて、早速、写真に撮った。そして「あげはちょうの一生」として卵から成虫になるまでを編集し、掲示した。飼育箱であまりにも羽をばたつかせるので、後ろ羽が破けかわいそうなので、4日金曜日子どもたちとベランダからさようならをした。元気よく飛び立った。  令和2年9月11日 園長 坂本信行