園長だより

コロナ感染症3つの顔

コロナ感染症3つの顔 

先日コロナ感染症の陽性反応を示した保護者が発生し、緊急メールで保護者にお知らせした。保護者の職場で感染したらしい。幸い子どもは、職場で発生した日から自主的に休園していた。子どもはその後のPCR検査で陰性の判定だった。マニュアルでは濃厚接触者としてPCR検査を受けた場合は2週間お休みしていただくことになっている。もうすでに2週間が過ぎているが大事をとって現在も自主的に休んでいる。

コロナ感染症には3つの顔があるという。第一の顔は、コロナウイルス感染症そのものの病気の顔である。第二の顔は、目に見えずよくわかっていないウイルスなので不安とおそれの顔である。そのことから気づく力、聴く力、自分を支える力を弱めてしまい、不安が人から人へ伝染してしまう。第三の顔は、「偏見や差別の顔」で、人を攻撃たり遠ざけたりすることで安心感を得ることである。そして自分も差別されることが怖くて、熱やせきがあっても受診することをためらってしまう。負の連鎖である。

感染した人がいたら温かく見守り、決して第三の顔である偏見や差別の顔にならないようにしていただきたい。その保障があって、情報が公開される。私たちは保護者を信頼して情報を発信した。第一の顔は誰が感染するかわからないが、第二の顔や第三の顔には決してならないでほしい。負の連鎖にはならないようにしたい。

令和3年5月28日 坂本信行 

 資料 日本赤十字社「新型コロナウイルス3つの顔を知ろう」