園長だより

花の日

ミャンマーに平和を    

 サッカーW杯アジア予選に参加したミャンマー代表の選手一人が帰国を拒否し、亡命を申請したニュースが先日あった。その理由が試合前の国歌斉唱の際、軍事クーデターに対して抵抗を示す三本指を立てたことが、帰国してから処罰の対象とされるからという。

2月、ミャンマーでデモに参加していた市民が武器を持った取り締まりの兵士に花を渡したニュースがあった。市民に対して武器を向けるのではなく、花を向けてという願いである。ところが今月になって、市民側も軍隊を編成したという。「武器には武器を」では物事の解決につながらない。かつてオーランド諸島の紛争解決になった新渡戸裁定が23日の岩手日報風土計に掲載されていた。今月は花の日礼拝があった。花の持つ力を信じてミャンマーに平和が訪れることを祈る。

令和3年6月25日 坂本信行