環境を通して行う教育・保育
2021年11月26日
環境を通して行う教育・保育
非常勤職員の園内研修を行った。テーマは、配慮を要する子の支援についてである。今回は、給食関係は除いた。すでに5月に行っていたからである。配慮を要する子の支援で大事なのは、職員の関わり方である。特に行動面で気になる子に対する支援ではそれが重要である。配慮を要する子の支援でよく引き合いに出されるのが氷山モデルである。氷山(気になる行動)は海水(子どもをとりまく環境)に浮かんでいる。海水の塩分濃度が濃いと氷山は浮き、気になる行動は大きく現れるが、逆に塩分濃度が薄いと氷山は海に沈み気になる行動は少なくなる。海水の塩分濃度が職員の対応の仕方で、子どもに合った環境や支援だと子どもの気になる行動は小さくなる。
幼児の教育・保育は環境を通して行うのが基本である。子どもには個人差があり、子どもに適した環境は大人の関わりである。当園の経営方針は、園児をその子のクラス担当だけが支援するのではなく、全職員で支援することにしている。したがって非常勤職員も園児一人一人の特徴も把握していただきたいとの願いから今回の研修となった。 令和3年11月26日 坂本信行