園長だより

当園の文字指導

文字指導について    

 保護者アンケートを実施しました。その設問「もう少し幼稚園で取り組んでほしい内容」に、文字を読めるように書けるように教えてほしいという意見がありました。この希望意見は数が少ないものの毎回寄せられる要望です。当園では、文字を小学校のように系統的に一斉指導はしていません。幼稚園の中には、系統的に文字指導を行っているところもありますので、保護者にはそれが重要と考えている方もいらっしゃることは理解できます。現在、日本の幼児教育は「遊びが学び」として系統的な文字学習は行っていません。私たちの指針である「認定こども園教育・保育要領」でもそれは含まれておりません。当園もそれに従っています。

 では、当園で文字指導をどのように行っているかですが、幼稚園での生活の中で、自らが自然に身に着けていけるような工夫をしています。例えば、誕生会ではホールのステージに「おたんじょうびおめでとう」と書いた文字を掲示していますし、各保育室には子どもの作品に氏名をひらがなで表示しています。別に読ませようとしているのではないのですが、文字に関心をもっていただくため意図的にそのようにしています。ちなみに教育・保育要領での「言葉」の内容は、「聞くー話す」が主です。   令和6年1月26日 園長 坂本信行