園長だより

コロナ感染症3つの顔

コロナ感染症3つの顔 

先日コロナ感染症の陽性反応を示した保護者が発生し、緊急メールで保護者にお知らせした。保護者の職場で感染したらしい。幸い子どもは、職場で発生した日から自主的に休園していた。子どもはその後のPCR検査で陰性の判定だった。マニュアルでは濃厚接触者としてPCR検査を受けた場合は2週間お休みしていただくことになっている。もうすでに2週間が過ぎているが大事をとって現在も自主的に休んでいる。

コロナ感染症には3つの顔があるという。第一の顔は、コロナウイルス感染症そのものの病気の顔である。第二の顔は、目に見えずよくわかっていないウイルスなので不安とおそれの顔である。そのことから気づく力、聴く力、自分を支える力を弱めてしまい、不安が人から人へ伝染してしまう。第三の顔は、「偏見や差別の顔」で、人を攻撃たり遠ざけたりすることで安心感を得ることである。そして自分も差別されることが怖くて、熱やせきがあっても受診することをためらってしまう。負の連鎖である。

感染した人がいたら温かく見守り、決して第三の顔である偏見や差別の顔にならないようにしていただきたい。その保障があって、情報が公開される。私たちは保護者を信頼して情報を発信した。第一の顔は誰が感染するかわからないが、第二の顔や第三の顔には決してならないでほしい。負の連鎖にはならないようにしたい。

令和3年5月28日 坂本信行 

 資料 日本赤十字社「新型コロナウイルス3つの顔を知ろう」

子ども赤十字登録式

子ども赤十字登録式 

 子ども赤十字とは、小中高の学校では「青少年赤十字」別称「JRC」と呼ばれている組織で、幼稚園や保育園等では「子ども赤十字」と呼んでいます。本園でもそれに加入していて、この程登録式を行いました。本園は、Aクラスの年長さんだけが登録しています。登録式のねらいは、年長さんとしての自覚を促し、他者への思いやりの心の育成の芽を育てることにあります。

 JRCは「気づき、考え、行動する」を態度目標にしています。幼稚園でも、園児が将来自主的に生活できるように、自分がやろうと思ったことを実行することを大事にしたいと考えています。先ず、具体的活動を「やってみる」ことです。今、教育界で話題になっている「アクティブラーニング」に通じるものです。

令和3年5月12日 坂本信行 

こいのぼり掲揚式

県庁こいのぼり掲揚式

 園庭で風に揺られるこいのぼりが見られる今日この頃である。

27日、県庁のこいのぼり掲揚式にAクラスの子どもたちが参加してきた。子どもたちの健やかな成長を願う児童福祉週間の催しである。この式で、盛岡幼稚園は感謝状をいただいた。長年にわたりこいのぼり掲揚式に参加したお礼である。近年、子どもや家庭をとりまく環境は大きく変化している。良くなった面もあるがどちらかといえば虐待や育児放棄などが報道され悪化しているように感じられる。そんな中で県民に対し児童福祉の理念の啓発に率先して努めている県に対し、子どもを預かる施設として感謝している。

令和3年4月27日

ひめもくれん

 姫木蓮が4月9日に咲き始めた。昨年は4月20日に記録されているので例年より早い。園庭には一カ月ほど前から黄色い「さんしゅゆ」が咲き続け、それに白い姫木蓮が加わり、にわかに明るくなって、新入園児を迎えるのにふさわしい。木蓮は、咲き始めは上の方からまばらに咲くので、今年は花が少ないのかなと思われがちだが、日数がたつと枝いっぱいに花が開く。ハクモクレンの半分くらいの大きさなのでだいぶ小さい。色は白だが基部の方に紫の筋が入っている。

 幼稚園に勤務したとき、姫木蓮か姫こぶしか迷った。少し見ただけでは、花があちらこちらを向いて咲いていたのでこぶしかなと思った。木蓮は上を向いて咲くからである。花弁を数えると9枚(うち外側の3枚は花弁のような「がく」で大きさは小さめ)なので木蓮と判断した。

 年長の子どもが園長先生に聞きたいといって灰色の毛のあるものをたくさん持ってきた。裏は濃い茶色である。木蓮の樹の下に落ちていたという。「包」である。「冬の間、花のつぼみを寒さから守るようにあたたかい毛で包んでいたものだよ」と話した。

令和3年4月15日 坂本信行