園長だより

今年を振り返りつつ 新しい年をと願います

    猛暑の中で始まった2学期も終え、今はうっすらと雪景色の中。思わぬクマの出没騒動で、子どもたちの行事や、秋を感じ秋に触れる散歩等も自粛や中止と少なからぬ影響が出ました。急遽、クマ対策の避難訓練を実施したりといつもと異なる2学期とはなりましたが、安全に配慮しつつ園庭やホールで思いっきり遊び、仲間とふれ合う姿はいつもの子どもたちでホッとしました。終業式に集まった子どもたちは夏・秋・冬の季節に関わる園行事も思いっきり満喫し、達成感をもちつつ思い出も一杯つくることができたことを感じさせる表情に溢れていました。

   今日27日を一区切りとし、1月4日まで年末年始の休みに入り、子どもたちの歓声が響かない幼稚園はひっそりとしますが、家庭で過ごす子どもたちにとっては普段と異なるイベントが続き、ワクワク感や楽しみが一杯の日が続くかと思います。家族や親せきの方などが集まったりすることも多くなり、家族のこと、子どもたちのことが話題となることが多くなる機会となりそうです。そんな団らんの中で、我が子のこの1年の楽しかった体験や思い出を話題にしていただき、子どもたちの楽しかったことや満足感をより一層心に留めつつ新しい年を迎えて欲しいと思います。午年の真新しいカレンダーをめくりながら、新たにスタートする一年に「なんかワクワクする」「今年はこんなことやりたい」という期待感を子どもと一緒に味わっていただければと思います。

子ども達が全員揃う1月21日は3学期始業式。 元気で明るい笑顔がホール一杯に拡がることを期待したいと思います。

 令和7年12月27日  園長 津川哲二

子ども達の成長に期待

12月も中旬、2学期も残り少なくなってきています。Aクラスの子どもたちによる「聖誕劇」もいよいよ今週です。先日練習の様子を見ました。入場前の整列待機の時から真剣な表情です。衣裳を身にまとい、役になりきって演技している姿から成長を感じます。観に来てくださるご家族の前での演技が楽しみです。 

Aクラスの子ども達の練習を見た後に、職員室で1歳児の短くまとめられている「日々の記録」に目を向けると、ある子は「青が好きでブロックを『あお、あお!』といって持って来た。」の一文。色が分かり、具体物とマッチングできたことを「ことば」で伝え、担任に誉められ、かつ喜びを共にしたいという思いが伺えます。またある子の一文は、「Tの膝の上で絵本を読んでいるとき熊の絵があると『クマ、こわいよねー!』と言う」。最近のクマ情報が1歳の子にもしっかり伝わっていることが分かります。全幅の信頼を寄せる先生の膝の上でのお話からは安心感が伝わります。

この時期には、噛みつきに関する記述も散見されます。「くり返し、その場の出来事を言語化しながら伝える。」との一文。ことばでの理解を促し、ことばで考えたり、伝えたりすることを身につけていく中で、自分の気持ちを統制したり調整したりできるように育んでいることが伝わってきます。

この子ども達が2歳.3歳と年齢を重ねる毎に、クラスの仲間との遊びや会話が増え、学びの幅も拡がり、協力・協働することの楽しさと充実感を身につけていきます。そんな成長した姿の中でAクラスとなり、「聖誕劇」に向かいます。

成長していく姿が楽しみな子ども達です。

 

令和7年12月14日   園長 津川 哲二 

子ども達の安全について考える

     災害発生時に子ども達の安全を図るとともに、職員も迅速かつ的確に対応できるように毎月避難訓練を実施しています。先週は地震とその後に火災が発生という想定で避難訓練を行いました。

    今回は総合訓練として消防署員の方々が要所要所に立ち、避難の様子や先生たちの指示誘導の様子を見ていただきました。園庭で元気に遊んでいた子どもたちが地震発生の放送と同時に遊びとおしゃべりを止め先生のもとに集まる様子を。園内の子ども達は落下物に注意した後、火災のために園庭へ避難整列し待機する様子などを 観察していただきました。消防署の方からは「先生の指示をきちんと聞いて、静かに避難し、整列できていたこと。煙に備えてハンカチを鼻にあてている子が多くいたこと。これらは自分の命を守ることに繋がるんだよ。」と話していただき、褒めていただきました。毎月行っている訓練が子ども達の行動に着実に現れている姿でした。訓練を頑張った子ども達へのご褒美は、園庭に乗り入れていた「化学消防車」の見学です。ピカピカに磨き上げられた真っ赤な車を操縦している制服姿の消防署員は、ヒーローに見えたようです。消防車の様々な装備品は初めて目にするものばかりです。質問する子の目が輝いています。将来消防士になりたいと伝える子、興味が尽きないようでした。

     訓練が終わったその日の午後、次の週にAクラスの子ども達が楽しみにしていたタッピングの畑でのサツマイモ掘りについて残念な結論を出すことになりました。数日前から、市内で熊の出没情報が頻繁である事、さらにはタッピングの畑付近にも出没した情報が寄せられたことにより、子ども達が参加しての芋ほりは中止としました。子ども達の無念さは職員の無念さでもあります。

     これまで、自然災害や不審者侵入への訓練は継続してきましたが、散歩をはじめ、園外に出るこことも多いことから、この点についても検討が必要であることを考えさせられた一日となりました。

 

令和7年10月23日  園長  津 川 哲 二

子どもたちも先生も運動会モード全開です

子どもたちにとっても保護者の方にとっても大きなイベントである運動会。

種目も かけっこ、表現(ダンス)、親子競技、団体競技、リレー等々と数多く、出場する楽しみも多いうえに家族の声援を直に感じ、高揚した気持ちを家族と共有できることも運動会の大きな意義となります。いよいよ明後日です。

9月初めから園庭でもホールでも各クラスとも様々な種目の練習に打ち込んでいます。

かけっこ 一つを見ても、ゴールテープを人より少しでも先に切りたい思いでスタートラインに立つ学年もあれば、かけっこ そのものが初めてで「競いあう」以前に先生の後についてゴールまで走ることを学ぶのが第一歩の学年までと幼少期の子どもたちが成長していく姿の一端を映し出してくれる練習風景です。

幼稚園最後の運動会となる年長のAクラスの子どもたちの活躍には今年も期待です。

先輩から引き継いできた「運動会は自分たちも運営する側としての仕事を担うのだ。」という思いを持っての参加となります。開会式の入場時のプラカード係、開会宣言、準備体操、応援団、そして、閉会式での閉会宣言と大切な役割を果たすべく練習にも余念がありません。

伝統的に引き継いでいる「マット取り」の種目では、どうやって勝ち点をあげるか、スタート前に陣営内で「集まって~」と声をあげ、その後小声で作戦会議。仲間と協議してより良い方法を生み出そうとする姿にも成長を感じます。バルーンも大きな気球にするために気持ちをそろえ動きを統一することが大切だということも練習の中で身に着けていました。  

小学校に進んでも、この運動会での経験と学びは日々の学校生活に生かされていきます。

Bクラスの子どもたちも、そしてCクラスの子どもたちもそんな先輩の練習風景と運動会での活躍場面をしっかり目に焼き付け「Aクラスになったら自分たちも」との思いを持ちながら声援を送ります。

一つまた一つと成長の階段を上っていく子どもたちです。

 

 

 

令和7年9月18日  園長  津 川 哲 二