園長だより

園バスでの置き去り事件

園バスでの置き去り事件    

 また施設での幼児の事故が発生した。静岡県の認定こども園の送迎バスでの置き去り死亡事故である。なんともやりきれない。命の安全確保が第一で、それには人数確認、出欠確認は基本である。今回は二重、三重のミスが重なったようだが、担任も気が付かないのか疑問が残る。

当園では毎日職員が登降園システムの出欠席の数と、職員が把握してホワイトボードに記載している数とを照合している。一致していないことが多い。システム導入は事務の効率化、軽減化のために導入したが、軽減にはなっていない。専属の職員を配置し、確認しているのが実態である。軽減にはなっていないが、確認作業があるので確実性はある。器械に頼ってはならない。 園長 坂本信行 

協同活動

協同活動          

運動会練習が始まった。コロナ禍なので無事に実施できるとうれしい。子どもたちの健康と天候を祈るばかりだ。運動会はとりわけ年長さんにとっては貴重な体験となる。この行事を通して学ぶことが多い。その一つは協同での取り組みである。年長さんになると一つの目的を共有して、それを皆で実現しようとする力がついてくる。年中さんはどちらかと言えば仲良しグループでの活動だが、年長になれば、全員で活動できる。その際、役割分担を考え、全体の中での自分の役目が理解できるようになる。そしてこのようにやった方がいいとアイディアも言えるようになる。そのようなことから運動会は絶好の体験活動となる。年長さんは今年もバルーンの演技をする予定と聞いた。楽しみである。

令4年9月9日 坂本信行 

またきてね、まってるから

「またきてね、まってるから」    

保育部の登降園の出入り口は、工事のため雨漏りがあり足場が悪く正面玄関を使っている。そんな事情があって、保育部の園児の帰る様子を知る機会となった。いちごクラスのKさんが帰るとき、保育室から「また来てね、待ってるから」と大きな明るい男の子の声がした。いちごクラスなので2歳か3歳である。3歳になれば、ほとんどの日常会話が可能になる。この年齢の「言葉」の目標は、自分の気持ちを相手の人に言葉で伝えることができるである。そのような意味で、順調に育っている。

「また来てね、待ってるから」と明るい声で挨拶できた子の心の内は、「今日も楽しい生活ができた。満足した生活ができた。明日も遊ぼうね。」という気持ちが込められているのだろう。その裏には担任の適切な取り組みがあったのだろう。他の人との関わりで必要な言葉のやりとりができるのは、集団生活の良さである。きっとその子は明日も喜んで登園するだろう。

令4年8月24日 坂本信行 

佐藤トク先生のお墓の清掃

佐藤トク先生のお墓の清掃     

 本園の創立当時からタッピング園長先生のもとで教諭としてお勤めになっていた佐藤トク先生は、昭和41年に天に召されました。そのお墓が北山のキリスト教墓地にあります。幼稚園では毎年そのお墓の清掃を職員で行っています。

佐藤トク先生は、昭和13年に第9代園長に就任していますので、園長としては29年間、教諭としては54年間盛岡幼稚園一筋にお勤めになりました。ちなみに、佐藤トク先生の前の園長先生方は、アメリカからの宣教師女史がなられています。

令4年8月10日 園長