園長だより

新年度運営方針の検討

新年度運営方針の検討   

 1月4日の仕事始めの会で、理事長より職員に対し令和5年度の運営方針が提示された。それが過日の理事会や評議員会で承認された。それを受けて、令和5年度の運営の重点や具体的な取り組みの方向性を園長が示すことになっている。無償化になった昨今、幼児教育保育に関してやつぎばやに国から示されてきている。例えば、新たに4月より「こども家庭庁」が設置されることになっているし、文科省からは昨年「架け橋プログラム」構想が発表になり、加えて、当県でも「いわて幼児教育センター」が設置され二年目を迎える。また最近では「異次元の少子化対策」というキャッチフレーズが飛び出した。このように今後さまざまな機関から幼児教育保育に関する事業が求められてくると予想されるが、今のところそれらからの具体的な取り組みはまだ示されていない。しかし、運営方針を決める際にはそれらの動向にも注視していかなければならない。

令和5年2月3日 園長 坂本信行  

幼児教育の基本

幼児教育の基本         

 年末には園バスでの置き去り事件や保育者の園児に対する虐待など不適切な保育について話題になり報道された。私たち子どもを預かるものとしてあってはならないことで他人ごとではない。職員間でもそれに関して話し合った。私たちが最も大事にしなければならないのは、子どもの命である。前に『裸の木蓮』の詩で紹介したように、私たちはどんなに厳しい環境下でも一番大切なものをしっかり守って毅然と立っている木蓮のようにあらねばならない。

生涯にわたる学びの土台を育む幼児教育の基本は、子どもの命を守り、子どもを中心とした教育である。子どもの人権を尊重し、主体的な学びを重視した教育である。子どものやってみようとする意欲を引き出す教育である。新しい年を迎え、新たな気持ちで幼児教育の基本を考えているこの頃である。

令和5年1月19日 園長 坂本信行  

クリスマス献金

クリスマス献金の贈呈     

 今年のクリスマス会は20日でした。当園のクリスマス会は第一部と第二部に分かれています。第一部はAクラスの聖誕劇で、第二部はサンタクロースとともにギターに合わせてクリスマスソングを歌い、サンタさんからプレゼントをいただきました。第一部の聖誕劇の終わりには、園児一人一人が持ち寄ってきた献金を神様にささげました。その献金は、今年は四団体に贈ることにしましたが、詳細は園だよりでお知らせします。贈呈団体の一つとして、当園は子ども赤十字に加盟していますので日本赤十字社に贈ります。

本日は終業式でしたが、式の始まる前に日本赤十字社職員にいらしていただき、園児から献金の一部を贈呈しました。そのお金がどのようなことに使われるか話していただきました。

令和4年12月23日 園長 坂本信行

  

木の葉が落ちて

木の葉が落ちて

園庭の木の葉が落ちた。この時期になると一つの詩が頭に浮かぶ。それは相田みつをの「裸の木蓮」である。

  裸の木蓮   相田みつを

 いま庭の木蓮は裸です/枯葉一枚枝に残しておりません

 余分なものはみんな落として/完全な裸です

 

 しかしよく見ると/それぞれの枝の先に

 固い蕾を一ツずつ/持っています

 

 木蓮にとって/一番大事なもの

 ただ一ツしっかりと/守りながら

 冬の天を仰いで/キゼンと立っています

 

 キゼンということばを/独占したかのように

 裸の木蓮は/寒風の中に

 ただ黙って立っています

 

 当園にも木蓮がある。葉の落ちた枝の先に、一番大事なものをしっかり持って、寒風にキゼンと立っている。私にとって一番大事なものは何だろう。当園にとって一番大事しなければならないものは何か。