園長だより

ひめもくれん

 姫木蓮が4月9日に咲き始めた。昨年は4月20日に記録されているので例年より早い。園庭には一カ月ほど前から黄色い「さんしゅゆ」が咲き続け、それに白い姫木蓮が加わり、にわかに明るくなって、新入園児を迎えるのにふさわしい。木蓮は、咲き始めは上の方からまばらに咲くので、今年は花が少ないのかなと思われがちだが、日数がたつと枝いっぱいに花が開く。ハクモクレンの半分くらいの大きさなのでだいぶ小さい。色は白だが基部の方に紫の筋が入っている。

 幼稚園に勤務したとき、姫木蓮か姫こぶしか迷った。少し見ただけでは、花があちらこちらを向いて咲いていたのでこぶしかなと思った。木蓮は上を向いて咲くからである。花弁を数えると9枚(うち外側の3枚は花弁のような「がく」で大きさは小さめ)なので木蓮と判断した。

 年長の子どもが園長先生に聞きたいといって灰色の毛のあるものをたくさん持ってきた。裏は濃い茶色である。木蓮の樹の下に落ちていたという。「包」である。「冬の間、花のつぼみを寒さから守るようにあたたかい毛で包んでいたものだよ」と話した。

令和3年4月15日 坂本信行 

新年度スタート

新年度もよろしく

新年度が4月1日スタートし、新しい園児も登園してきた。例年の事ではあるが、この時期は園児にとってストレスが積もる。大好きな母親から離れ、継続の園児にとっても保育室や担任が変わっているので当然だと思う。

とうとう盛岡の教育・保育施設で新型コロナ感染症のクラスターが発生した。報道によると31日から休園しているようだ。施設名はわからないが、職員、園児、保護者が感染している。どうしてクラスターになったかわからない。報道ではマスクはしているようだし、予防対策は行っているようだ。しかし、クラスターになった。ただごとではない。今までの感染予防対策ではたして防げるのか不安である。学校薬剤師の宮手さんによるととにかく換気を徹底してほしいとのことであった。

園庭での子供たちの元気な遊びを見ていると癒される。感染予防で効果的な対応ではなかろうか。今年度もよろしくお願いします。

ご支援に感謝

一年間のご支援に感謝します 

 今年度最後のwebによる園長からの発信です。この一年は、コロナ感染症のため子どもたちにも保護者にも予防対策に努めていただきました。ご協力に感謝いたします。もちろん職員もいろいろな対応策を検討し、実施しました。職員にも頑張っていただいています。

第113回卒業式も昨日無事に終わりました。参加者は事前の健康観察や点検項目にチェックをし、更に予防対策をとって参加していただきました。現状では、令和3年度も引き続き慎重な行動をとらなければならないようです。早くコロナの収束が図られ、保護者の出入りも制限を少なくしていきたいものです。

園庭に雪がなくなったと思ったら、山茱萸の芽が急に膨らんできました。桜の開花のニュースもあちらこちらから聞かれるようになってきました。一年間のご支援に感謝します。

   令和3年3月18日 園長 坂本信行

ひしもち

ひしもち     

 幼稚園にひな人形が飾られる季節になった。誕生会でひな飾りの「菱餅」について模型を見せながら話した。子どもが病気や事故にならないように、健やかな成長の願いが込められたお菓子であると話した。併せて、ひし形の形についてふれた。このひし形は、「ヒシの実」の形からきている。ヒシの実について職員何人かに尋ねたが、知らなかった。私が小学生の頃、池に行ってこのヒシの実を採って遊んだ記憶がある。両方のとげが堅く鋭くそれが遊び道具となった。ネットで調べたら、両端のとげが悪い病気を防ぐという意味があり、菱餅に入れて食べたそうである。しかし、私はいまだ食べた記憶はない。私にとってのヒシの実は遊び道具で友達に見せびらかすものだった。堅いからで子どもの歯では砕けない。ツノハシバミは見つけると喜んで食べたのだが…。

令和3年2月26日  園長 坂本信行