園長だより

年長さんとして

思いやりの心を

 始業式で年長さんに「進級おめでとう」とともに「お兄さんお姉さんとして下の子のお手本になったりお世話をしたりしてください。」というようなことを話した。そして13日は、ホールでCクラスとの対面があり、その後一緒に園内巡りを行った。17日は保護者がお昼寝の布団運びの日であった。朝、Aクラスの女の子が玄関で下の子を迎え、お布団を保育室まで運んでいた。保育室は二階なので階段がある。Cクラスの子にとって、年度初めの今の時期は、階段のぼりはおぼつかない。年長さんが手をつないだり、お布団を持ってあげたりしてお世話している姿がみられた。何ともほほえましい姿であった。

令和5年4月20日 盛岡幼稚園長

 

新年度スタート

サンシュユ

 4月3日、職員の辞令交付を終えた。職員の表情から新たな気持ちで教育保育に携わろうとする姿が読み取れた。令和5年度のスタートにふさわしく、園庭にはサンシュユの黄色の花が満開になり、白い姫木蓮が枝の先端部に咲き始めた。花壇にはパンジーが咲いていて気持ちがよい。当園で春一番に咲くのはサンシュユである。卒業式が終わると黄色が日に日に目立つようになる。今が満開である。園庭の樹木に冬の間取りはずしていた名札がつけられた。教育の場としてふさわしい。担当係に感謝したい。

 4月より始まった朝のテレビ「らんまん」は牧野富太郎博士の物語だという。牧野は「サンシュユ」を「ハルコガネバナ」と命名した。花の付き方を見ればハルコガネバナの方がぴったりする。

石割桜も満開という。例年より1週間は早い。今年度もよろしくお願いします。

令和5年4月4日 園長 坂本信行

誰にでもよさがある

卒園文集『ひかりのこ』    

  当園では毎年卒園を記念して文集『ひかりのこ』を発行している。今年度も作成し、このほど手元に届いた。経費は保護者負担で結構な額になっている。

  今年も読ませていただいた。一人一人の親子写真が掲載されていて、どの親子も笑顔が素晴らしい。加えて保護者の子どもに対するコメントがよい。こどものよさ、すばらしさに目をむけているのが何よりも素敵である。『万象具徳』である。

  どんなものにもよさがある どんなひとにもよさがある

  よさがそれぞれみなちがう よさがいっぱいかくれている

  どこかとりえがあるものだ もののとりえをひきだそう

  ひとのとりえをそだてよう じぶんのとりえをささげよう

  とりえとりえがむすばれて このよはたのしいふえせかい

子どもの良さを見つけ、引き出し、伸ばすのは大人の役割である。

令和5年3月17日 園長 坂本信行  

90年前の三陸大津波

タマシン・アレン先生 

  本日(3月3日)の岩手日報一面に、90年前の三陸大津波に関連して、久慈幼稚園創設者タマシン・アレン先生のことが掲載されていた。昭和8年の三陸大津波の際、被災した三陸沿岸各地を回り被害状況を国内外に発信し、支援活動を行った。

久慈幼稚園は昭和13年に開園している。当時のひな人形が大切に保存され、今年もアレン先生の復旧への願いが込められたひな人形が飾られたというニュースであった。

  タマシン・アレン先生は盛岡幼稚園第8代園長で、昭和2年から昭和12年まで務めている。新聞記事で紹介されていたが、アレン先生は「人は誰でも宝を持っている。その宝はみんなのために使わなければならない」との言葉は、本園の方針にも相通じるものがある。

令和5年3月3日 園長 坂本信行