感情を言葉で
2023年07月07日
他人に物をあげたり譲ったりする行為
前回に関連させて、物をあげるという行為は、人間以外の他の動物ではできない。人間だからできるのである。物をあげたり、譲ったり、感謝したりすれば争いごとは起きない。逆に、他の人の物を奪う行為は、争い事の原因になる。
1歳頃に「友達をかじる」というヒヤリハットのケースが多くなる。例えば、他の人が遊んでいる物を「貸して」と言わずに黙って取る。取られた子は「イヤ」と言わずに取った子の腕をかじる。
この年頃はまだ自分の物と他人の物の区別がわからない。ほしいものはすべて自分の物である。そして言葉で表現することもまだできない。したがって保育教諭の大事な出番になる。かじった子に対して、「悔しかったのね。もっと遊びたかったのね。」と、まずその子の気持ちを認めたうえで「取らないで、いやだよ」とか、「○○ちゃん痛い痛いと言って泣いているよ」とか、自分の気持ちや相手の気持ちを言葉に置き換え、そしてその伝え方を教えてあげる(聞かせる)ことが大事である。「お友達の腕をかじったらダメ。」と、真っ先に行動を叱ったり否定したりするのではなく、先ず子どもの気持ちや感情を認めたうえで、どうすればいいのかを教えてあげるのである。かじられた子に対しても「遊びたかったのね」と先ず子どもの気持ちを認めてあげてから「○○ちゃんの遊んでいるのを黙って取ってはダメだよ。貸してというのだよ」と、教えてあげることが大事である。気持ちを言葉で、こんな力を少しずつつけさせたい。
令和5年7月7日 盛岡幼稚園長
花の日礼拝
2023年06月06日
花の持つ力 (R5-6号)
「園長先生、花持ってきたよ」との得意げな笑顔での声に、「わぁキレイ」と応えた。朝の登園時の一コマである。今日は花の日礼拝の日なので、子どもたちが家庭から花を持ち寄る日である。持ち寄った花は、礼拝後に子どもたちがお世話になっているところに感謝の気持ちをもって花を届ける。
どんな花でも花を見ると心が和む。花の持っている不思議な力だ。昨年ロシアがウクライナに侵攻し、いまだに戦争が続いている。占領されたウクライナの住民が、ロシア兵に「私たちの住んでいる街を荒らさないでください。」「人を殺さないでください」と言って、ヒマワリの花をあげたら、花をもらったロシア兵はどうするだろうか。「武器には武器を」ではなく、「武器には花を」の行動が争いのない世の中にするのではないかと花の力を信じて夢のようなことを考えている。
令和5年6月6日 園長 坂本信行
保護者との連携
2023年05月26日
ふたば会総会
久しぶりにふたば会の総会が5月18日に開かれた。コロナ禍のために書面議決が続いていた。そのため園の運営方針は紙での提供で終わっていて、なんか物足りなさを感じていた。それは園長として園の運営方針を話す機会がなかったからである。今年はスライドを使って運営の重点を15分位で説明することができた。小学校へのスムーズな接続として、「早寝早起き朝ごはん」の習慣づくりの大切さと「遊びが学び」について話した。創立当時のタッピング先生は保護者との連携を重視した。子どもの年齢が低ければ低いほど保護者と一緒にという取り組みが大事である。そのような意味で私たちは保護者との情報交流を大事にしている。
令和5年5月26日 盛岡幼稚園長 坂本信行
先生!いい匂い
2023年05月09日
先生いい匂い
ライラックが咲いた。別名フランス語でリラ、和名がムラサキハシドイである。ライラックはモクセイ科なので香りがよい。ライラックは香水の原料と聞く。「先生!いい匂い」と教えてくれた。慌ててカメラを持ち出してパチリ。私も嗅いでみた。甘い香りがして子どもの笑顔が一層きわだった。
