園長だより

くねくねして動いていた

くねくね動いていた    

 中津川にサケが遡上してきた。Aクラスはその様子を観察するために14日散歩に出かけた。戻ってきた子どもたちに聞いてみた。全員が「見た!、見た!」と言ってうれしそうだった。ある子が、「くねくねして動いていた」と身体を動かしてその様子を教えてくれた。前日の13日園内研修があった。今回のテーマは、10の姿のうちの「自然との関わり・生命尊重」と「豊かな感性と表現」であった。各クラス担任が子どもたちとのふれあいから一つの事例をそれぞれ紹介しあった。時間の関係で、0歳、1歳、2歳児の事例で終わった。3歳以上の事例は次回に持ち越した。「トンボ」や「あり」と直接ふれあった体験からの子どもの学びであった。まさしく今求められているアクティブラーニングである。豊かな感性とは気づく力、考える力、感じる力を子どもなりの表現で表すことである。身体をくねくね動かして表す身体表現も幼児期の特徴である。このような力を大人はどうかかわって伸ばしてあげるかである。

令和3年10月15日 坂本信行  

我慢する心

持続可能な開発目標(SDGs)  

 最近、持続可能な社会の開発目標という言葉を報道機関等で目にすることが多くなってきた。それは、温暖化等による異常気象に起因する自然災害の多発や貧困の拡大など様々な問題が発生してきているからである。その歯止め対策を世界中で取り組まなければならない。今や一国だけの取り組みでは効果が薄く、世界が連携してその国々の実情に合わせて取り組む必要がある。

教育界にもその対応が求められてきている。園報6月号には理事長が給食とSDGsについて執筆している。持続可能な社会を考えた場合、好きな遊びに意欲的に取り組む心や態度の育成と共に自分の気もちや行動を抑制する心も育てたい。そんなことが頭にあって、誕生会の園長の話で、好きな遊びをしている時に後片づけの時間になったらもっとやりたいのを我慢してやめて後片づけをするとかゲームをやっている時、寝る時間になったら我慢してやめるなど自制心について話した。 

令和3年10月1日 坂本信行  

ハチが遊びに来ます

ハチを目にするようになってきました   

 この頃、園庭でハチを目にするようになってきました。子どもたちは、「ハチだ、ハチだ」とさわいで手で追い払おうとしたり、周りにいる職員に教えたりしています。職員はスプレーをもって待ち構えますがなかなか思うようにはいきません。スズメバチの一種なので刺されると危険なので、ハチが近づいてきたらそっとその場から離れる。手で振り払わないなど、子どもたちには指導しています。子どもの中にはアナフィラキシー反応を示す子もいますので、見守る必要があります。近くに巣があるかどうか見回っています。

Aクラスのタッピングの森遠足は、クマの出現が報じられることが多いので、2年前から中止していますが、遠足があった時は、事前の下見でハチ捕獲の仕掛けを木にぶら下げていたものです。そして当日は、捕虫網を持って歩きました。そんなことを思い出しながらハチを観察しています。この頃幼稚園に遊びに来るハチは、スズメバチですがタッピングの森のスズメバチより一回り小さいです。

色水遊び

色水遊び      

 二学期が始まった。今、子供たちは色水遊びに挑戦している。材料は、朝顔やオシロイバナである。そんなことを予想して園では毎年観察園にはオシロイバナが植えられている。これは前の年に黒い種子を採り、春にちょうど各クラスが観察園を始める5月の中旬頃に種をまく。毎年ほとんど失敗しないで栽培でき簡単に育てることができる。花の色は赤、黄、桃、白が一般的で、たまに色の混じった物も見られる。

 色水は、ビニール袋に水を入れ、それに花を入れてもむだけである。オシロイバナは次から次へとたくさんの花をつけるので朝顔と違って多くの子どもたちの求めに対応できる。一日花で、下に落ちた花も色水には使える。子どもたちは「夜に咲くんだよ」と私に教えてくける。日中はしぼんでいて、子どもたちが帰る夕方から咲き始める。黒い種子には毒があるので口に入れないように話す。

                                                               令和3年9月3日 坂本信行