園長だより

卒園生の活躍

卒園生の活躍

 この頃の岩手日報を見るのが楽しい。それは卒園生の活躍が掲載されているからである。8月6日は圧巻で、11面は卒園生二名の写真入りでの活躍でした。全国高校総体の相撲個人戦100キロ級で平舘高の工藤圭太君が優勝。男子三段跳びで盛岡一校の丹野正知君が7位で入賞、どちらも大きな写真入りで活躍が紹介されていた。7日の日報には甲子園出場の花巻東高等学校野球部の開会式入場の写真も掲載され、背番号2キャッチャーの小林然君も堂々と入場していた。

令和5年8月7日 園長 坂本信行

話を聴く

話を聴く      

年長さんのお楽しみ会の始まりの会で、子どもたちにこの日頑張ってほしいことを話した。それは、先生の指示を聴くということである。子どもたちの傾向として、ややもすれば、楽しい行事の時は、はやる気持ちが先になり、先生の指示を聴かない子が見られたり、先生の話の途中にすぐ反応し、自分の思いを勝手に話し出したりする子がいる。この日に行うゲームは難しいものではないが、初めて行うゲームが多いので、指示をよく聞かなければできない。先生の指示を終わりまでよく聴く、友達の話をよく聴くという態度を養いたい。今日は一学期の終業式、子どもたちは私の話を聴いていた。

令和5年7月21日 園長 坂本信行

年長組のお楽しみ会

年長組のお楽しみ会 

 年長組の行事であるお泊り会は、昨年と一昨年はコロナ感染症予防のため幼稚園に泊まらないでお楽しみ会として行った。今年も職員と話し合ったが、昨年と同じように一日の午後だけの会にした。お楽しみ会のねらいの一つは、みんなで話し合って一つの案にまとめ、それに向けて協力してことをすすめることにある。3歳4歳時は好きな仲間との話し合いや二三人の話し合いが多かったが、年長さんはクラス全体やグループでの話し合いで物事を決める経験が必要です。これによって相手の考えや思いを聞いたり自分の考えを述べたりする経験です。子どもによっては、親から離れてお友達と一緒に活動できるか不安のある子もいますが、家に行けば大好きなお父さんお母さんがいるから安心だという気持ちが新しいことに挑戦させる原動力になります。子どもにとって、不安は大事なことでそれを乗り越える経験が子どもを成長させます。

令和5年7月19日 盛岡幼稚園長 坂本信行

感情を言葉で

他人に物をあげたり譲ったりする行為 

 前回に関連させて、物をあげるという行為は、人間以外の他の動物ではできない。人間だからできるのである。物をあげたり、譲ったり、感謝したりすれば争いごとは起きない。逆に、他の人の物を奪う行為は、争い事の原因になる。

 1歳頃に「友達をかじる」というヒヤリハットのケースが多くなる。例えば、他の人が遊んでいる物を「貸して」と言わずに黙って取る。取られた子は「イヤ」と言わずに取った子の腕をかじる。

この年頃はまだ自分の物と他人の物の区別がわからない。ほしいものはすべて自分の物である。そして言葉で表現することもまだできない。したがって保育教諭の大事な出番になる。かじった子に対して、「悔しかったのね。もっと遊びたかったのね。」と、まずその子の気持ちを認めたうえで「取らないで、いやだよ」とか、「○○ちゃん痛い痛いと言って泣いているよ」とか、自分の気持ちや相手の気持ちを言葉に置き換え、そしてその伝え方を教えてあげる(聞かせる)ことが大事である。「お友達の腕をかじったらダメ。」と、真っ先に行動を叱ったり否定したりするのではなく、先ず子どもの気持ちや感情を認めたうえで、どうすればいいのかを教えてあげるのである。かじられた子に対しても「遊びたかったのね」と先ず子どもの気持ちを認めてあげてから「○○ちゃんの遊んでいるのを黙って取ってはダメだよ。貸してというのだよ」と、教えてあげることが大事である。気持ちを言葉で、こんな力を少しずつつけさせたい。

令和5年7月7日 盛岡幼稚園長