譲るという行為
2023年10月20日
譲るという行為
譲るという行為について考えている。乳幼児にとってこの行為は難しい。自分の物と他人の物という区別の意識はなく、欲しいものはすべて自分の物である。例えば、1歳頃はお友達がおもちゃで遊んでいるとき、そのおもちゃを何も言わずに奪ってしまう。奪われた子は、何も言わずに奪った子の腕をとっさに噛んでしまう。力の加減ができないので、腕には歯形がついてしまい子供は泣く。
この時の保育教諭の対応は、先ずかまれた子に対して腕を冷やしながら「痛かったね」と言葉をかけながら手当をする。嚙んだ子に対しても、「○○ちゃんが痛い、痛いと泣いているよ。」「遊んでいるおもちゃをとられて嫌だったのね」と、嚙んだ子や噛まれた子の気持ちを言葉で代弁し、気持ちを認めながら、「貸して」「いいよ」「イヤ」「どうぞ」「ありがとう」「ごめんね」などの言葉で表現することを教えていくことが大事である。「感情を言葉に」である。
令和5年10月20日 園長 坂本信行
タカサブロウ
2023年10月17日
ハキダメギク
園裏の花壇にハキダメギクのようなものが咲いていた。花は小さい白い花で目ただないが、40㎝くらいの草丈が繁茂しているので目につきやすい。この花と初めて出会ったとき、図鑑で調べた時のことを思い出す。ハキダメギク。牧野万太郎の命名である。掃きだめのようなところに生えているからと説明があった。確かにそのような場所ではあったが、「掃きだめ」ではその花に失礼である。牧野らしくはないと思った。
裏の花壇に咲いている花をよく見ると、ハキダメギクとは違っていた。色や大きさは同じだが、花弁の形が違っていてタカサブロウだった。しかし、この花もハキダメギクと同じように花は小さくて目立たないが、私をしっかり見てと言わんばかりに花弁をしっかり開いて光っていた。

令和5年10月16日 園長 坂本信行
幼年消防クラブ表彰
2023年10月05日
幼年消防クラブ表彰
この度、岩手県幼少年婦人防火委員会より当園が長年にわたって火災予防意識の高揚及び啓発に多大な貢献をされたとのことで優良幼年消防クラブとして表彰されました。9月29日、その伝達式がホールで行われ、盛岡中央消防署中村署長様から園児代表が表彰状を受け取りました。そして、署長様と「火遊びをしない、花火は大人とおこなう、ストーブに近づかない」の三つの約束をしました。 R.5.10.5 園長 坂本信行

運動会終了
2023年09月22日
運動会と10の姿 (R5-12号)
運動会が終わった。当日朝の天候が雨との予報で、前日午後3時に仁王小学校体育館で行うことに判断し、Web通信で全家庭に連絡した。当日は小学生レースを中止とし、それ以外の種目は予定通り行った。広い場所をイメージしての練習を見ていた私にとっては、少しダイナミックさに欠けているようにも感じたが、子どもたちの表情は保護者に観ていただいたという満足さに満ち溢れていた。
運動会のような行事は、当日も大事だがそれ以上にその取り組みの過程に意義がある。改訂された教育・保育要領に新たに「幼児期の終わりまで育ってほしい10の姿」が示されたが、運動会は「健康な心と体」「自立心」「協同性」「規範意識の芽生え」「言葉による伝え合い」「社会生活との関わり」などが含まれ、私達はその項目の内容を大事にして取り組んでいる。
仁王小学校はじめ保護者の皆様方のご協力に感謝します。
令和5年9月22日 園長坂本信行